女性の『骨盤底筋』の筋トレはメジャーになりました。骨盤底筋を教え始めた最初の頃は正直『イヤらしい』と誤解を招くことも多々有りました。しかし骨盤底筋の筋力低下は女性の場合「骨盤内臓器脱」という酷い状態に直結しているので興味本位では無く真剣に取り組んでくれる方が増えました。話によると昔は銭湯に通う家庭が多く、女性風呂の高齢者が「股に何かを挟んで歩いている」という風景に遭遇して自然と危機感を抱いたそうですが銭湯が減り高齢者と遭遇することが減り、一時「骨盤内臓器脱」の危機意識が減ったことが骨盤低筋の重要性が薄れた理由と言われています。「何か」は「骨盤内臓器」で、膀胱か子宮または両方が降下していることを指し「紫色の拳大の塊」で「女の人も高齢になると睾丸が出来る」と勘違いする幼子も多かったとか。そうなる前段階は『尿漏れ』に悩まされるのですが、先ずは筋トレで対処して大事にならないようにしたいと思います。しかしそれでも対処しきれない場合はリングを挿入する方法も有り、更に酷い場合は手術も有ります。「女性は大変だなぁ」と思っている男性諸君!膣口が無いから骨盤内臓器脱にはならないが「尿漏れ」は遅かれ早かれ必ずやって来ますよ。その前駆症状が「尿が勢い良く出なくなった」「勃起力の低下」「排尿後のチョイ漏れ」です。その時点で骨盤底筋筋トレを始めれば最低限「尿漏れ」は防げますので早めに取り組むことをお勧め致します。一般的に「肛門を締めるように」と言われがちですがハッキリ言ってそれは間違いです。前立腺は睾丸と肛門の間(会陰:えいん)に有ると言われていますが肛門を締める意識では骨盤底筋には然程効きません。どちらかと言えば表現が難しいですが「睾丸を持ち上げる」イメージで行い、更にその時には臀部に力が入らないようにすることが大事です。臀部に力を入れて肛門を締めるのでは骨盤底筋に力は入りません(トリックモーション)。正しく出来ると会陰部が体内に引き込まれます。尿漏れ、チョイ漏れ、便器や周囲を汚すようになってからでは遅いですよ。