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『罪の声』を見て

2021.12.26 | Category: 院長ブログ

政府や権力者に対して批判的に発言しても日本には一応『言論の自由』は保証されていますから弾圧されることは無い筈です。だから前回の発言で投獄されることは無いと考えています。しかし権力者がその気になれば簡単に投獄出来ることは簡単です。例えば身に覚えの無い宅配物が届いたとします。「家族のかなぁ?」と思いながらも受け取った場合、実はその中身が非合法な物で権力者が仕組んだ罠だとしたら。偶然を装って警察が踏み込んだとすれば一応は合法的?に捕まることになるのです。そして捕えた場合は「やってもいない罪」を可視化した取り調べ以外のところでネチネチと地味に自白強要させる。法で裁く側、法を執行する側が権力者側に付けば無実の人も簡単に有罪に出来るのです。「それは昔のことでしょう?」いやいや先日もスリランカの女性が罪の有無に関わらず絶命しました。現代でも何故このようなことが発生してしまうのかは以前投稿しました。普通の大学生を無作為に二つに分けて一方を看守役に他方を囚人にして14日間過ごさせるという実験です。信じられないくらい看守役は冷酷に、囚人は絶望的なほど無気力に従順になってしまうのです。育った環境だと私は考えていました。確かに育った環境は人格形成に大きく関係しますが「突然陥った環境」でも人格は激変してしまうということを知っておかなければいけません。犯罪が起こると「昔は優しい人だった」とか聞きますけど「何が彼を(彼女を)変えてしまったんだ」そう、その通りなんです。人格は衝撃的な出来事が有れば一瞬で、短期間で、180°変わってしまうのです。もう犯罪者は仕方ないにしても普通の無実な人を犯罪者にしてしまう世の中は作ってはいけません。だから権力者側にお願い致します。自分たちに不都合な人でも生きる価値は有るんです。人生を狂わせないで下さい。そして普通に暮らしている方々へ。あなた方も正義の名のもとにネットで叩いたり煽り運転をする危険と隣り合わせだと自覚して下さい。また更正しようとしている人に優しくしてあげて下さい。事実をもとに作られた『すばらしき世界』は考えさせられる作品ですので年末年始の時間が有る時に観て欲しいです。長々なりましたけど誰もが犯罪者に「される」また「なる」危険が有るのです。その時に無関心で居ないで下さい。無関心こそ最大の罪です。その無関心は戦争に発展してしまうかもしれません。

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全快堂

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院長宮木 謙三