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スイッチング

2023.07.03 | Category: 院長ブログ

30代の男性が「オシッコが出難い」と訴えて来ました。50代以降ならば前立腺肥大の可能性も有りますが若過ぎる。そうなると前立腺ガンや膀胱ガン等々が頭を過る。しかしその患者様を10代から診ているので他のことも考えられました。その方は故安倍元首相で有名になった潰瘍性大腸炎を患っていて手術後に初めて来院して以来の付き合いでした。始めのうちは食生活中心の生活指導をするも全く食生活を改めて無いから体調改善も見られないを繰り返すも粘り強く指導した結果快方に向かい始め短期留学•就職•結婚•子供を設けて現在に至っています。最初に会った時は考えられないような生活です。そんな彼ですが今回の「オシッコが出難い」は病気絡みの症状と分かり彼に説明と指導をしました。ヒトは大便と小便を同時に出し始めることが出来ません。どちらか一方が出始めて他方が出ることが有っても全く同時に出すことは出来ません。それは陰部深くに神経のスイッチが有ると説明しました。しかし病気によってスイッチ機能が劣化してしまいオシッコが出難い状況に陥ってしまったと。すると「オシッコだけど念のため座って小便を出そうとすると大便が出てしまうことが有る」というのです。やはりもうスイッチ機能が劣化し始めてしまっているのです。そこで骨盤低筋の筋トレを指導すると同時に肛門を締めることを教えました。更に彼が今後改善するには「もうワンステップ」が必要ですが、そこまでの指導で昨日は終えました。そのワンステップとは陰部の筋肉やそれに繋がる神経回路が正常に近付いたら教えるつもりです。そうしないと更なる症状悪化に繋がるからです。しかしそれを踏まえた上で敢えて書かせて頂きます。それは排尿中にオシッコを止めることです。そうすることで更に新しい神経回路が構築出来て排尿排便スイッチが強化されます。例えば排尿が間に合わない方や早漏で悩んでいる方、骨盤低筋の筋力低下で骨盤内臓器が脱出してしまう方もしくは予防したい方など適応の方々は沢山いる筋トレですが診てない方が勝手にやって症状を悪化させても責任は取れないので主治医の先生の指導の元で行って下さい。ただ彼には今後指導するつもりです。ヒトの身体は奥が深い。

当院へのアクセス情報

全快堂

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休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三