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温故知新

2023.07.27 | Category: 院長ブログ

今年も終戦記念日がきます。「日本は何故負けたのか?」色々な理由は有ります。しかし今の政治にも通じる理由が敗戦の理由の一つだと考えますので以前投稿しましたが述べさせて頂きます。理由それは「人命を大事にしない」という考え方です。当時の零戦に代表とされる日本の戦闘機全て装甲が極めて薄かったのです。少しでも速く飛べるように、少しでも長く飛べるように設計しなければならない裏には「資源が無い」という開戦に踏み切った理由そのものでした。皮肉にもそれが功を奏し開戦当初は目覚ましい戦果を上げていました。ところが徐々に戦局は悪化して行きます。ここが隠されたポイント、確かに突き詰めれば物量の差なのですが、もう一つの理由は『パイロットの差』でした。米国のパイロットは開戦当初日本軍の戦闘機テクニックには全く歯が立ちませんでした。しかし米国は実戦を重ねるうちに二流→一流→超一流と出撃を重ねるうちに変貌して行ったのです。それは分厚い装甲が被弾からパイロットの「貴重な命」を守り、万が一墜落してもパラシュートが有り着地着水した地点に救助が向かう手厚さが有ったのです。丁度子供たちがゲームをリセットして再び挑戦する姿と一緒です。どんどんテクニックは磨かれ超一流パイロット養成に成功したのです。またテクニックが超一流な上に零戦の弱点を研究した「対零戦機グラマン」が圧倒的な火器を備え出撃したので勝てる要素を探しても見当たりません。日本にはパイロット養成(人命)よりも戦闘機(物量)を優先する考え方が根本に存在していたのです。しかし確かに戦闘機は物質が無ければ作れないですがパイロットを育てるのに徴兵しても数年、徴兵する人間が居なければ乱暴な言い方をすれば「出産から」と成って膨大な時間と費用が必要だったのです。人命尊重を軽視した日本は米国に負けたのです。現在世界では過去の日本のように人命を尊重出来ない国が衰退し始めています。一時的には人命の犠牲の上に発展したかに見えても実像は失敗し時間の経過と共に衰退し始めています。それを隠す為に次々領土の侵略が必要となっているのです。日本は既に手遅れかもしれませんけど「本当の」少子化対策をしなければなりません。心から子供を産みたい育てたいという気持ちが湧く国造り。それは途轍もなく壮大な計画が必要ですが実現しなければ日本に未来は有りません。自分たちの利益だけに奔走する短期的な価値観しか持たない政治家が蔓延る日本に未来は見えません。高度経済成長からのバブルという成功体験から脱却出来ない人々が『失われた30年』を作り出しました。「故きを温めて新しきを知る」とは成功体験だけでは無く、過去の成功も失敗も含めて「未来を失敗しないようにする」ことだと考えます。また『長げ~よっ!』と言われますので本日は終了。最後に一番大事なこと「本日は休診」です。

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全快堂

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院長宮木 謙三