MENU TEL

微熱

2025.05.21 | Category: 院長ブログ

『微熱』は軽く考えられがちな傾向が有りますが微熱は注意深く観察しなければいけません。そもそも発熱はウイルスが起こしているのでは無くて身体の防御機能の結果です。ウイルスが『熱』に弱く身体が意図的に発熱させウイルスを弱らせて倒すのです。それなのに『発熱はウイルスの仕業』『発熱は身体に悪い』『熱を下げれば元気になる』と、いつの間にか現代人の考え方が間違った方向に移行してしまったのです(どうしても仕事が休めないのでという人もいますが)。それを知ってか知らずか現代人の解熱剤使用は閉口してしまう程の乱用ぶり。とりあえず熱さえ下がれば動けると他の症状が有っても出歩くから感染拡大に繋がる原因に。それよりも感染者自身の重症化に繋がることを理解しているのか甚だ疑問です。下がった体温を身体のエネルギーを使って再び発熱させる。繰り返せば徐々に体力を失ってしまうのは当然です。全快堂で微熱の時に『乾姜』と『温湿布』を勧めるのは発熱の手助けをする、結果的に体力を温存して早期回復を考えてのことなのです。ここまでは繰り返しになりますが本題は此処から。現在数名の「がん患者」の方が来院されていて、その一部の方が抗がん剤治療を受けています。更にその方の中に『発熱しているから解熱剤を使用している』と御家族から聞かされ驚きました。何故なら「がん細胞」は特に熱に弱く抗がん剤をわざわざ50℃にして「薬効+熱」の2段構えで治療を行っているほどなのに「何故解熱するのか?」発熱は私の嫌いな抗がん剤の効き始めを示し身体が発熱し「がん細胞」と戦っていると考えられるのに何故そこで解熱するのか?偉いお医者様の処置に物申す気は毛頭ございませんが私の頭では理解出来ません。話を変えて高齢者の微熱は高熱を出すだけの体力が無いのでウイルスと拮抗しているのです。また幼児の高熱は42℃迄なら大丈夫と管理されている体温の安全機能が未完成の為に突破してしまう為です。兎に角、熱は基本『味方』と考えて対応することが良いでしょう。微熱→隠れた異常のサイン、微熱→体力回復の時だと。私は少し熱過ぎるかも、あっ『暑』過ぎる方ね、失礼しました。

当院へのアクセス情報

全快堂

所在地〒470-1151 愛知県豊明市前後町鎗ケ名1879-2
電話番号0562-85-5973(電話予約は必ず必要になります)
休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三