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期限に間に合わない

2019.06.23 | Category: 院長ブログ

高齢者の交通事故が問題になっています。確かに高齢者による交通事故が多い事は事実です。しかし注目を集めるから取り上げるニュースが多く、本来なら「⚪歳以上の事故は△件で◻️歳以下の事故は×件」としなければイメージとして「交通事故は高齢者しか起こしていない」ような印象がしてしまいます。また若者の交通免許離れが叫ばれているのに、免許取得高齢者が割合的に増えている事も考慮しなければいけません。ところで行政は「高齢者の免許返納」を呼び掛けていて高齢ドライバーは肩身の狭い思いをしていると思います。しかし中には生活する上で「どうしても車が必要」という人も現実にはいます。その人の免許を強制的に失効させる権利は行政にも有りません。しかし現実には「高齢者の免許更新を阻止」する本意では無いにせよ結果的に発生している事実を知っているでしょうか?免許更新手続きの為のハガキが手元に届いた時点で高齢者は認知症の検査を受けて合格したら自動車教習所で実技試験を受けて合格したら初めて免許更新手続きが出来ます。しかし自動車教習所での実技試験に高齢者が殺到して時間的に免許更新手続きが間に合わないのです。どれだけ急いでも現実には更新手続き期間が経過して免許失効する高齢者が続出しています。救済措置は有りますが、わざわざ申請しなければいけません。健康に問題の無い高齢者なら失効回復手続きも簡単かもしれません。しかし全快堂に来ている患者様で聴覚に問題の有る患者様は人数の限られているヘルパーの手配が必要で更に困難を極めます。1ヶ月以内には不可能です。「そんな人は事故をするかもしれないから免許失効で良い」と考える方も居るかもしれません。しかし「そんな人」だから車が必要なのかも知れないのです。いずれ確実に生きている限り全員が高齢者になります。高齢になれば腰が曲がったり目が見えにくくなったり耳が遠くなったりします。誰も逃れる事が出来ないのです。「きれい事」を言っている訳ではありません。みんなの問題として考え無くてはならないのでは?

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全快堂

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休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三