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小さな成功体験

2019.08.27 | Category: 院長ブログ

「8050」問題が深刻です。勿論「自殺者」もですけど今回は「8050」の件を。今年3月の時点で40歳~64歳迄の引きこもりの人数が61万3千人くらい居るであろうという記事を見ました。この経済的損失は膨大なものです。主に親の年金で生活をしているだけで生産性は僅かな訳で、もしも61万人が生産に転じればGDPを押し上げる事に間違いありません。また積極的に社会に出れば消費行動も旺盛になる筈です。記憶に新しいところでは元キャリア官僚が自分の子供の将来を悲観して自らの手で自分の子供を殺してしまった事件も今後「無い」とは言えません。そしてその逆や、自暴自棄に走って事件を起こさないとは言えません。勿論経済的損失も有ります。そう考えると自殺者の数は全体で見れば減っているとは言え、引きこもりの人数と合わせれば膨大な事は予想出来ると思います。「甘え」とか「本人や家庭の問題」とか片付けないで国も本腰を入れて対策を講じなければいけない時が来たのではないでしょうか。しかし「もしも私の意見が届くので有れば」引きこもりの方々に伝えたいのは「小さな成功体験の積み重ねを大事にして欲しい」という事です。本人も家族もゴール設定は社会復帰でしょうけど「とりあえずのゴール設定」を近くにしてゴールを当たり前にクリア出来るようになったら次というように進んで行く事を伝えたいです。どうしても一回クリア出来たら即次のステージに行くのは危険です。焦る気持ちは分かりますけど何回も当たり前にゴールをクリア出来るようになってから次のゴール設定をして欲しいです。その小さな繰り返しの成功体験が自信に繋がり社会復帰を確実なものにする事でしょう。社会も優秀な人材ほど引きこもりの方が居る傾向が強い事を踏まえて「家庭での作業を中心にした勤務形態」を提案して行けば互いににWin-Winになるのでは?誤解の無いようにしたいのですが言うまでも無く「引きこもりの人ほど優秀な人材が多い」というのは学生時代の成績は優秀で挫折が少なく社会では挫折の連続という現実に耐えられないケースが少なくないと聞きます。現在はITの環境が整い必ずしも会社に出勤しなくても良い場合が多くなっていますので是非活用して欲しいものです。小さな成功体験の積み重ねは、少し落ち込みがちの方にも有効ですから休み明けで気合いの入らない時には是非活用してみて下さい。

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全快堂

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院長宮木 謙三