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復興のゴールとは

2016.05.04 | Category: 院長ブログ

長文です。各地で震災が頻発して完全復興していないうちに次の震災が発生して大混乱。平和ボケの日本人には辛く、それが困難に打ち勝つ力を削いでいるかも。昔の人は何の援助が無くても立派に復興してきました。義援金も救援物資も待っていても来る筈もない時代。何度も空襲に有っても立ち上がりバラック小屋からの復興。その強さの違いは?人は一度上がった生活レベルを下げる事が出来ません。震災で色々失った場合、上品な家庭で育ったお嬢様が極貧生活の家庭で生活するようなもの。例えば戦国時代の農家なら電気も水道も無く土間にゴザを敷いての生活でしたから今回のような震災が有っても日常生活を戻すには簡単かも。しかし現在は水道が無ければ、電気が無ければ、冷暖房完備の快適生活まで引き上げないと復興したとは思えません。コレは個人だけでは無理な事です。決して贅沢な生活では無いのですが『便利な生活』には違いありません。それを知ってしまった現代人にとっては自然回帰は難しいのです。ならばどのレベルまでを国に頼るのか?若い人は今後の人生が有るので頑張れるかも。また小さい子供が居るなら立ち止まってはいられないから『以前の生活を取り戻そう』という意欲も。しかし高齢者は?昔は大家族だったから高齢者も家族の一員として出来る範囲で復興の手伝いをしていたでしょう。でも震災前から独り暮らしだった高齢者が『1日も早く日常生活を』取り戻す気力を持てず絶望してしまうのが現実なんです。そのケア無しで復興は一向に進みません。熊本一色のマスコミによって震災前と何も変わっていない福島も忘れず支援の継続しなければ。しかし原発問題が無いので熊本や大分の方が復興は早いかもしれません。無能な政治家を含めた私達が一刻も早く考え無ければいけないのは復興の明確な基準です。明日にでも他の地域で震災の可能性が有ります。もし次から次に震災が起こったら国はどのレベル迄、復興支援をするのかという基準を早急に作らなければ。震災の規模や被害額は区々です。でも震災が多発したら混乱して支援がバラバラに。出来る時は出来る限りやるのは当然です。集まった義援金は均等に地域で分配すれば良い事です。でも国の方針として国家予算を被災地には幾ら、被災者一人に幾ら、全壊家屋、半壊家屋には、肉親を亡くした家族には等を事細かに作っておかなければいけない筈。多発という最悪の事態が現実味を帯びてきた今だからこそ明確な基準作りが急がれるのでは?

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全快堂

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院長宮木 謙三