患者様には「小麦は少ない方が良い。食べるなら米粉、ふすま、全粒粉だね」と軽く伝えていました。しかしボジャラジ医師は【マルチグレイン(雑穀)パンは実際には精製された穀物が混ざっている場合も多いとも指摘し「全粒粉」または「全粒穀物」など「全粒 (ホールグレイン) 」と明記されたものを選ぶよう勧める】と指摘していました。正確性に欠ける説明は「良いことを行っている筈なのに結果が出ない」という状況を生んでしまいます。やはり医師も同じようなことを述べていました。【今回の発信と反響について、「従来の医療システムの枠にとらわれない、信頼できる、実用的な健康情報を社会が求めている証拠だと受け止めている」と。】しかし医師は日本人ではない為に少し違和感を覚えるところが有ります。この考え方は医師のみならず世界的論文や日本人の医師や研究者たちが支持しているので私一人が異議を唱えても力不足なことは否めませんが、しかし私は一人でも言い続けたいことが有ります。『日本人はオリーブオイルを少なめにするべきである』と。世界中で『地中海料理は長寿食だ』と持て囃されていて私も否定はしません。しかしオリーブオイルは確かに良くても日本人は積極的に摂る必要は無いと思います。それどころか牛肉を多く食べる人は特に要注意です。何故なら牛肉、特に和牛にはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸の一種でオメガ9脂肪酸と呼ばれる)が豊富に含まれているからです。オレイン酸は血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす働きがありますから動脈硬化や心臓病のリスクを低下させる可能性が有るとされています。すると『やっぱ牛肉いいじゃん』『牛肉を積極的に食べよう!』と安易に考える輩もいます。ところがオリーブオイルもオメガ9脂肪酸が豊富な食品の為に過剰摂取になる可能性があるのです。オメガ9脂肪酸を過剰に摂取するとカロリーオーバーとなり肥満や高血圧のリスクが高まる可能性があります。「牛肉を減らせ」と言っても難しいなら「せめて」オリーブオイルを積極的に摂ることは止めた方が良いと思います。それなら亜麻仁油•エゴマ油•青魚に多く含まれている『オメガ3脂肪酸』とオメガ9脂肪酸を一緒に摂ることをお勧めします。そうすることによりオメガ9脂肪酸の健康リスクを抑えることが考えられます。最後に全ての栄養素をバランスよく摂ることが大切ですが本当に私が訴えたいことは常々伝えています『マイナスの思考(医療•食事)』です。何かをプラスして健康を目指すのでは無くて何かを引いて健康にすることを考えてください。