運動の必要性•素晴らしい効果やトレーニング方法が専門書やYouTubeで多く公開されているので詳しい方が増えました。しかし知っていても?大事なことが分かっていないところが有ります。そこが一番大事なのに多くの方々が筋肉強化や柔軟性、神経促通、関節の動きや柔軟性ばかりに意識が行きがちです。では「そこって何?」となりますよね。全快堂では仰向けから起き上がる時に一人で反動をつけて起きてもらいます。回数を重ねると90歳を超えた方でも手伝わずに一人で起きれますが「そこが」大事なんです。運動とは「身体の使い方を覚える機会」なんです。何度か来たことの有る方が先日ぎっくり腰で来ました。その方の治療が終わって「起き上がってください」と言ったところ以前は簡単に起き上がっていたのに既に腰の痛みは無いにもかかわらず起き上がれないのです。本人曰く「どうやって起きたか分からない」というのです。今まで無意識だった動作の時「どの部位に力を入れていたのか」自分の身体なのに不思議な感覚「自分の身体で有って自分の身体では無いようで痛む前まで、どうやって動いていたのか?」と分からなくなっていることに気が付いたのです。コレが、コレこそが「ぎっくり腰」の原因なので有り、そしてコレこそが『運動を行う理由』なのです。腰痛も肩こりも五十肩も本来の正しい動きが出来てないから発生した痛みなのです。その正しい動きをさせるには身体の何処に力を入れるかが大事なのです。それを分からせるのが運動なのですが「動けばいい」というのが『運動』と考えている人や、正しいフォームさえすれば良いと考えている人も居ますが、それは間違いです。丁寧に「ここを意識して」と触れながら繰り返し教えても『癖』から抜け出すのは大変難しいことです。それがベテランであれば有るほど動きの矯正は困難を極めます。その方は脚をの反動で起き上がろうと意識が脚を動かそう方へ言っていましたので下腹部に意識を向けさせましたら簡単に起き上がれました。運を動かすことも大事ですし筋肉を鍛える、関節を軟らかくすることも大事ですが正しいフォームで動くのに本当に動かすべき筋肉を教えることも私の仕事だと痛感しました。