MENU TEL

Blog記事一覧 > 院長ブログ > 口から考える認知症11

口から考える認知症11

2016.06.25 | Category: 院長ブログ

今回は題名の『口から』は無く認知症についてです。認知症の治療法に回想療法というものが有ります。懐かしい物を見て昔を思い出して話を膨らます治療法です。そこから思い出の歌を思い出して唄う事も良いと思います。『昔の事はよく覚えているけど最近の事は覚えれない』と嘆く人がいます。ヒトの記憶は箪笥(脳)に着物(出来事)を入れるようなものです。新しい着物は古い着物の上に上に載っていきます。本来は箪笥の容量は無限に近い?のでしょうけど一般的には限度が有ります。そこで新しい着物は入らないけど古い着物は収まっています。これが結論ですが鍛えれば容量は増えるので80歳を超えて異国の言語の習得に燃える人がいるのです。徘徊の対処法は理由から考えて対応するのが良いです。古い着物しか入っていない=昔の風景や建物や知人しか記憶に無いのに現実には全て新しく昔の物が無いので混乱状態。その気持ちを理解して優しく接して暫く歩かせてから帰宅させると完全ではありませんが少し納得したり歩いた事によって疲労感から夜間の熟睡に繋がります。また外出は夕方に増える=暗くなって不安の表れなので安心感が特に必要ですが実は熟睡させるには好都合です(認知症の方に対して上から目線の発言すいません)。夕方に運動すると一度体温上昇して下がってくる。ヒトは体温が下がる時に眠くなるのです。話は変わって認知症の方が居られる家庭では排便後の便器にトイレットペーパーを押し込んで有ったりする事が有ります。コレは流す事が分からなくなっても『何とかして無くさなくては』という感情の表れです。排便が間に合わずに汚れた下着も『洗濯』が分からないけど『処理しなければ、無くさなくては』から箪笥に押し込んでしまったのです。手で食べてしまうのは箸の使い方が分からないのです。入浴を勧める→服を脱がす→訳が分からない→危険な感じ→抵抗する→暴力となります。しかし身を守る当たり前の行動なのです。だから怒らないであげて下さい。絶対やってはいけない事が有ります。尊厳を傷付けたり責めたりする事は勿論ですが最もやってはいけない事は『ちょっと待ってて』です。コレは禁句です。彼等は今を生きています。言い方を変えれば『今しか無い』のです。認知症には過去も未来も無く『たった今しか無い』のです。そして覚えておいて下さい。昨日出来た事が今日は出来なくなるのです。『認知症になりたくてなったのではない』のです。やりたい事を止められ訳の分からない世界で生活させられて本人も辛いのです。では次回いよいよ最終回です。

当院へのアクセス情報

全快堂

所在地〒458-0822 愛知県名古屋市緑区大将ケ根2-1043ベルメゾン1F-A
駐車場10台
電話番号 052-624-6503(電話予約は必ず必要になります)
休診日祝日午後・土曜日午後
※日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三