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鬼になる

2021.12.03 | Category: 院長ブログ

『寅さん』と言えば「渥美 清」氏です。画面を観ていると渥美清さんが寅さんと同一人物のように感じてしまい本当に寅さんが実在していて、もし街で偶然出会ったとしても気軽に声を掛けて許されるように感じてしまうほどでした。何故なら渥美さんの演じる寅さんは自然で誰に対しても分け隔て無く、誰にでも優しく接するイメージが画面から国民に植え付けられて愛されていたからだと理解しています。しかし現実は渥美清という役者と寅さんというキャラクターは全く別人ですから渥美清さんは24時間「寅さん」で有る筈が無いのです。にもかかわらず渥美清さんは常に誰に対しても優しい、私たちを最後まで見捨てないと勝手に考えてしまっていました。しかし渥美清さんも生身の人間ですから24時間「寅さん」を演じていることは出来ません。その現実を押し付けられた時に期待が大きかった分、逆に失望が何倍にもなって返って来た時の話です。投稿済みですが若い頃の渥美清さんはサービス精神旺盛で24時間本当に寅さんのように誰にでも接していたようでした。しかしその為に身体を壊してしまって俳優人生の危機に直面したようです。そこで究極の選択とも言えるほど渥美さんは悩んで、演技中以外はサービスを控えると決心したようです。寅さんの撮影で全国を巡って多くの人々に接すると、全国で待っている国民は「寅さんだ!寅さんが来た!」と大騒ぎになります。しかし渥美清さんはサインは勿論のこと笑顔さえ振り撒かないのでした。その現実を突き付けられた人々は「何だよ、ちょっと人気者になったからって御高くとまってるんじゃないよ!」と失望に怒りが加わった気持ちで渥美清さんを見たと言います。今となっては渥美さんの心の内を知ることは出来ませんけど心の中でファンの方々に「すまない」と手を合わせていたと思います。しかし目先の人気を優先して身体を壊したら全国の人々が待っている『寅さん』の映画を届けることが出来なくなってしまう。そうなれば更に多くの人々を失望させてしまう。それでは「本末転倒」と考えて罵声を浴びても耐えていたと思います。そこまでしても結局渥美さんは病を煩ってしまいました。そして病状は進行しました。かなり病状が進行しても渥美さんは極一部のスタッフ以外には何も伝えず映画を撮り終えるまでカメラの前に立ち続けました。何故この話をしたかというと私も生身の人間なので病気にならないと言い切れません。渥美清さんのような立派な人間ではありませんけど同じ人間です。現在私は月曜~土曜迄そして日曜は隔週で祝日も午前中は治療しています。全快堂が休みの隔週の日曜は勉強会に行っています。先日も大阪に行っていました。しかし自分で決めたことですから泣き言を言うつもりはありません。ただお願いしたいのは休憩時間だけは休憩させて欲しいのです。電話は治療時間中にお願い致します。休憩時間中の電話はお控え下さい。過労はミスに繋がりますし体調不良に陥れば治療出来なくなります。だから最低限のことは守って下さい。先日時間外に商品を売って欲しいと電話が有りました。売れば儲かるし良い顔も出来ます。そちらの方が断然得です。しかし「治療時間内に来て下さい」と、敢えて断りました。一人または一度許せば基準が無くなります。ブレたら他の守っている患者様たちに申し訳ないです。以前全快堂に来たかったのに亡くなってしまった二人の患者様に会わす顔が無くなってしまいます。あの日から私は基準に関してだけは『鬼』になると誓いましたから二度とブレません。どうか御理解下さい。

Tウッズ復活

2021.12.02 | Category: 院長ブログ

タイガー・ウッズが帰って来ました。まだ完全復活ではありませんけど、あの事故現場を見たら生きているのも不思議なくらいで車椅子や杖を使わず歩行している姿を見ただけで思わず画面に向かって拍手している自分が居ました。彼の前向きな考え方が困難なリハビリを短期間に終了させる原動力にさせたことは間違いありません。彼の素晴らしいのは最終日の最終ラウンドで優勝争いをしている相手のパットの場面、もしも相手のパットが外れたら自分が優勝という時にタイガー・ウッズという男は「頼む、入ってくれ」と相手の成功を心の底から祈るのです(投稿済み)。そんな男だから普通の人なら絶望して投げ出してしまうような困難でさえも乗り越えて更に過去の自分よりも強くなってしまう、事故というマイナスをプラスにさえしてしまう彼にゴルファーとしての魅力よりも「人間として」世界中の人々が惹き付けられる理由が分かるような気がしました。『艱難汝玉にす』を彼の生き様で見たような気がしました。凄いよタイガー・ウッズ!

気になる患者様

2021.12.01 | Category: 院長ブログ

先日「背中が痛い」と久しぶりの患者様が来ました。来た時は然程痛く無かったようですけど私は気になりました。非科学的ですが脈診させて頂くと少し乱れていましたから「健康診断で何か言われたこと無いですか?」と尋ねると何も言われていないとのこと。思い過ごしかなぁと「東洋医学的な考えだと『心』が気になるんだけど」と言うと「ずっと心臓に雑音が有ると言われていましたけど今回だけ言われませんでした」と。何でやねん、それアカンやつだって。そして「私には診断権が無いので胸が苦しくなったら直ぐに病院に行って下さいね」と伝えて背中生地治療をしました。検査の時に偶然異常が発見されたらラッキーですが多くの人々は異常が発見されたら嫌だと思っています。出来るだけ日常生活で何か変化を感じたら検診の時に伝えて下さい。毎日毎回多くの人々の検査をしていると見落とすことが無いとは言えません。だから逆に「こんなことが有りました」と伝えると注意深く異常が無いか見てくれます。繰り返します。検査で異常無しが良いのではありません。コロナで検診から離れていた人々へ。しっかり見てもらって下さい。

難しい

2021.12.01 | Category: 院長ブログ

非常にデリケートな話題です。私は最近『dヘルスケア』という簡単に表現すれば携帯電話での万歩計を使っています。仕事上「出来るだけ毎日の歩数が知りたい」ので仕事の時もポケットに入れています。そして上着のポケットからズボンのポケットと試しに入れて治療中に一番邪魔にならないのはズボンのポケットだったので何も考えずにズボンのポケットに入れて治療をしていました。ところが先日毎週来ている患者様が治療中に何故か身体を動かし少し逃げるようにするのです。脚を上げる動作で密着しないと私が腰を痛める為に凄く治療し難く困りました。しかし腰を引くのが一人だけで無かったので「???」と。そして気が付いたのです。携帯電話をポケットに入れてから頻繁に腰を引かれることが発生していると。その時に思い出したことが有りました。俳優の岡田真澄氏が「ダンスの時に凄くモテる方法が有るんだよ。それをやると狙った獲物は逃さないんだ」と言っていたことが頭を過りました。ここからは女性はお控え下さい。

大人の社交場で「それなり」の場所ではアバンチュールを楽しむ目的の男女が集まっているので魅力を感じていてくれる相手には当然好意的になることが予想されます。そこで岡田さんはダンスをする時にポケットに必ずレモンを忍ばせていたそうです。すると十中八九成功すると(詳しくは言いません)。

当然のことながら全快堂に来る目的は『治療』ですから「ふしだら」な考えの患者様は居ませんから少し逃げたことにも合点が行きました。以前にも同じような内容を投稿しましたが本当に治療は難しいです。隣国は「盗撮大国」と言われていますが、日本も教師や警察官までが信用出来ない世の中になっている現在「信用」は大切です。でも「信用って何?」となります。少なくとも経済の判断基準は「長く続いているのか」だそうです。中国の方から直接聞いた話を紹介します。「香港人は信用出来るが大陸の人は信用出来ない。香港の会社は長年取引しているが、大陸の会社は直ぐに無くなる(逃げる)。相手を騙して目先の金を盗って逃げるから『老舗』が無い。日本では何百年の会社や店が沢山有るので信用出来る」と。全快堂も24年が経過しまして建物も老朽化したり駐車場問題も発生中なので移転も検討中です(それが最近の私のストレスです)が、まだまだ来てくれる限り(信用されている限り)続けます。そして全快堂を信用してくれる限りは裏切りません。携帯電話の携帯箇所を考え直すことにします。本当に難しいですね。

当院へのアクセス情報

全快堂

所在地〒470-1151 愛知県豊明市前後町鎗ケ名1879-2
電話番号0562-85-5973(電話予約は必ず必要になります)
休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三