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適応能力

2021.10.26 | Category: 院長ブログ

ヒトには適応能力の向上有ります。簡単な言葉でいえば「慣れ」です。その慣れは簡単に考えがちですがヒトは「慣れ」が無ければ生きていけません。極端な話をします。医師になる為には解剖実習が有ります。私は勿論医師免許は持っていませんけど学校側の特別な計らいで何度か解剖実習に参加させて頂きました。その最初は献体して下さった御遺体を目の当たりにして後退りしたい気持ちを懸命に抑えて観察させて頂いていましたが徐々に慣れて、それどころか「貴重な御遺体を医学の為に献体なさって下さった御遺志を少しも無駄にしてはならない」と、その後は繰り返し積極的に授業に望みました。身近なことなら料理で魚を解体したり、もっと簡単なことなら包丁を持ったことの無い人が野菜を切ったり、新しいバイト環境に慣れたり。更には小さい子どもでさえも習い事や学校の入学・編入・転校で違った環境に慣れたりします。そのように生活する上で順応しなければ前に進むことが出来ません。それが不幸にも苛酷な環境の時も有りますが、それさえもヒトは適応出来てしまうのです。しかし許容範囲を越えれば当然心身に異常を来します。世界を見ると全国民が強制的に自由を奪われた国も多数有ります。それらの国々と比較すると日本は自由が有り多様な人々が生きる域は有ります。この自由を守り続けなくてはいけません。しかし少し危惧していることが出てきました。国としては中国の台頭は以前からですが、最近は『AI』が過激な投稿を削除すると聞きました。そうなるとAIにインプットする側の考え一つで情報が操作されます。自分たちに不都合な情報は「過激」と判断させ自動的に排除させることも。小さな多様性を守らなければ全国民が強制的に同じ方向を見させる体制になるな、他を見ては処罰される国になるかもしれません。日本人は従順です。各国のデモを見ても日本人のデモは大人しいです。だから訴えたい事柄が有っても、伝えないといけない時にも適応能力が働き、諦めが合わされば多くの日本人は流されてしまいます。日本が過ちを冒し大戦に突入した時に『治安維持法』の名のもとに国民は自由を奪われました。同じ過ちを繰り返さないように政府の動きには注意しなくてはいけません。唯一自分たちの意思を正当に訴えることが出来る選挙に行きましょう!因みに私は仕事が有るので先日不在者投票をしました。一票を無駄にしないで下さい。

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全快堂

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院長宮木 謙三