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口から考える認知症6

2016.06.20 | Category: 院長ブログ

前回の投稿で『血糖値と体温が上昇するのは経験』と書きましたが、それは『情動記憶』と言います。情動記憶とは前述の「舌触り、喉ごし」の他に『見る、匂い、歯ごたえ、音等』も含まれます。見るは現物を見て『美味しそう』と感じる他に『以前コレ食べた』という記憶。音は鉄板焼ならジュージューやパチパチ等の食欲を誘う物。それらの記憶から誰と何処で等、その時のシチュエーションも一部情動記憶に含まれます。以前、私が某中学校で講演会をする為にアンケートを実施した結果は予想通りで心が寒かったです。多くの子供たちが朝食を独りぼっちで食べて家族との会話も無く音と言えばテレビかラジオとの事でした。皆様の朝食の記憶はどうですか?確かに慌ただしいでしょうけどテーブルの上には何が並んでいる事が多いですか?思い浮かびましたか?それが情動記憶の一部なのです。私はご存知の通り今でも大食漢ですが産まれた時に3900gの巨大児で、ずっと肥満児で真冬でも半袖半ズボンで過ごしてきました。51年間ガリガリに憧れましたが夢叶わず現在に至るほど、常に空腹状態の卑しい系(癒し系ではありません)。だから子供の頃に行った年数回の親戚の家の朝食さえ未だに鮮明に覚えています。ヒトの欲望は『睡眠、性欲、食欲』と言われますが自分が認識している記憶と潜在意識に刷り込まれている記憶が有ります。核家族化が進んでいく現代では家族全員で楽しく食卓を囲む思いでを少しでも多く経験する事が将来、認知症を軽減させるポイントになるかもしれません。(つづく)

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全快堂

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院長宮木 謙三