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口から考える認知症8

2016.06.22 | Category: 院長ブログ

前回迄に『食の情動記憶』について書いてきましたが、これは生後まもなく備わるものだそうです。これに対して『食の認識記憶』というものあり3歳~8歳くらいで備わるものだそうです。咀嚼の問題以前に美味しい料理を食べたくても煮ることが出来なかったり刻んだり出来ない、料理する時間台所に立っていられない、食材の確保が難しい等、食べる以前の問題も山積しているケースも有ります。料理で言えば噛めない場合は磨り潰す、ゼリーにする、軟飯等、食べる人の症状に応じて変化が必要ですが作り手に時間が無かったり、呑み込みに時間がかかり介護する側が疲れて不適切な食事の提供で誤嚥になってしまう可能性も有ります。そしてレパートリーが少ないと同じ料理ばかりになったり簡単な物(パン、そうめん、カップ麺等)に偏り野菜、タンパク質不足になり三食キチンと食べているのに栄養失調症になる事も考えられますので必要栄養素の確認も必要です。箸が使えない、食事を楽しむ余裕が無く食事の提供が作業になっている、作ってくれた食事を『不味い』と不満を言う等、険悪なムードになってしまっている食卓も有ります。また介護する側には疲れてオヤツで済ましてしまう人も多いですから惣菜に手を加える、缶詰、冷凍食品、レトルト食品等の活用をしてハードルを下げる事も考えて欲しいです。最近は種々な企業から多品種の商品が出されていますし通販で配送してくれるので買い物に行かなくても手に入ります。とりあえず最悪、栄養不足や栄養失調症になったりしたら医師の適切な指示によりオヤツに補助的に栄養剤を混ぜる工夫も必要かもしれません。今回は主に「福岡クリニック管理栄養士『中村育子』氏」の発表を中心に書かせて頂きました。(もうちょっとだけ つづく)

当院へのアクセス情報

全快堂

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電話番号0562-85-5973(電話予約は必ず必要になります)
休診日日曜日(隔週)お休み
院長宮木 謙三