
数回来たことの有る80代の男性から電話が有りました。「脚に力が入らなくて軽く痺れている」とのことでしたから熱中症?脳梗塞?どちらにしても「水分を摂ってくださいね」と伝えて夕方に来てもらうことにしました。急な症状かと心配したら3ヵ月も前からとのことで「熱中症でも脳梗塞でも無いかなぁ」と少し安心になりました。しかし3ヵ月と聞けば「もう少し早く来ようよ」というと「病院にも行ったけど持病(パーキンソン病)の影響だから仕方ない」と言われたらしい。お偉い先生様は『仕方ない』で済むかもしれないけど患者様は苦しんでいるし症状を少しでも緩和させないと全快堂に来た意味が無いから痺れる時の様子を詳しく尋ねて対応しました。治療が終わって患者様がベッドから立ち上がると「あっ」と声を発したので思わず「えっ、どこか詰まった?それとも出血?何かヤバい!?」と思ったら「痺れが無い。力が入ってしっかり歩ける」と驚きの声だったのです。「オイオイ、驚かすなよっ!」と心の中で静かに叫びながら引き吊った笑顔で奥歯を噛み絞めながら「良かったですね」と。しかし思わず声が出てしまうほど辛かったんだろうと後から冷静になったら理解出来ました。とりあえず役に立てて良かったです。