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無駄な動きの必要性

2016.09.27 | Category: 院長ブログ

認知症の改善には2つ同時に行う『デュアルタスク』は良いです。しかし場合によっては正常な人がやろうとすると弊害も多いです。例えば世間で問題になっている歩きスマホです。転落、衝突等、危険な行為です。しかし認知症の予防や改善を期待するならデュアルタスクは欠かせません。ですから安全に行いましょう。勿論、歩きスマホをやって下さいと言っている訳ではありません。有名な『長谷川テスト』でお馴染みの「100から7を引いて下さい。そこから再び7を引いて下さい」というのです。それをやりながら歩くとか、階段(踏み台)昇降をするというような単純なものからやって下さい。しかし単純と言ってもヒトは考え込むと眼球運動が停止しがちです。すると見ている筈の物が全く見えていないという状況に陥ります(またの機会に詳しく)。ですから運転中に考え込むと事故の原因になります。くれぐれも危険が予想される時は控えて下さい。結局脳は『負荷を加えられる事で賢くなる』ようにインプットされていて本人の意思に関わらず常に賢くなりたいと願っているのです。それをヒトが『何もやりたくない』と怠けて脳の更なる飛躍を邪魔しているのが『認知症』なのです。逆の考え方をすれば脳が喜ぶ事を積極的にやれば認知症にならない事になります。それは好奇心であり刺激や変化です。小さな子供と行動すると『アレやりたい』と何でもやりたがり『もう一度』と言ってくるので、もう一度やると『もう一度』『もう一度』と繰り返し飽きもせずやり続けます。自分の身体を動かす行為でもそうです。両手を広げてグルグル回っている。当然目が回ってフラついて倒れる。面白がって再びやって気持ち悪くなるまでやっている子供を見掛ける事が有ります。大人は経験上予想がつくし疲れるからやらない。しかし『経験上』としたのはアナタもやったから分かるのです。また疲れるからやらないが『やれば利益が発生する』となれば大人は疲れてもやる筈です。ヒトは大人になるにつれて損得勘定で動くようになるのです。それでは行動が小さくなり認知症を助長してしまうのです。無駄は疲れるし利益を発生させるどころか損害を出す方が経験上多いのです。でも無駄な動きも『これは必要』と考えて疲れても無駄な動きを積極的にして下さい。そうすれば筋力がアップして転倒しない身体を手に入れ『寝たきり』予防になります。無駄な動きがアナタの脳と身体を救います。最後に直ぐに出来る認知症予防と改善は『足首を柔らかくする』事です。歩幅が大きくなる事は予防、改善に最適。運動量がアップしてバランス感覚も養われる。コレがいいんです!

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全快堂

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院長宮木 謙三